養豚場の臭気はとても強烈で不快な臭気を発生します。
主な発生源は豚舎からの漏洩と糞尿のコンポストです。
この養豚場では、近年になって周囲を宅地が囲むようになり、臭気苦情を発生しておりました。
養豚業は中企業から個人事業の経営まで幅広くありますが、今回のケースも相談の中では最も多い個人経営されている養豚場からの依頼でした。個人経営されている養豚場の場合、コストが厳しく十分な対策を立てられないケースがとても多いです。
しかし、マイクロゲルが登場してから、経営上問題ない程度のコストで、養豚場近隣からの臭気苦情を止めることができるようになりました。
敷地から出る臭気をシミュレーションしたところ、500mほど飛散することが判明し、そこで飛散距離を100m以内に抑えるべく、脱臭設備の設計を行いました。
臭気成分は主にアンモニア、低級脂肪酸、アルデヒド類、メルカプタン類と幅広く発生しております。
カルモアでは、ある理由によってアンモニアとアルデヒドは処理せず、低級脂肪酸とメルカプタンを叩けば臭気苦情が消滅すると考え、消臭剤マイクロゲルによる脱臭対策を提案しました。
その後、他の消臭剤メーカーなど何社か検討されたようですが、養豚場での実績が多数有り、信頼性も高いカルモアの消臭剤マイクロゲルが採用されました。
養豚場の外観
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敷地内、敷地外をしっかりと歩き回って、臭気苦情の実態をしっかりと把握します。臭気対策は現場が命、現場は足が命です。
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消臭剤スプレー脱臭装置の設置風景
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消臭剤スプレー脱臭装置の導入後、最初のアセスメントと同じ嗅覚測定による臭気濃度測定を行いました。
その結果を下記の通りにまとめました。
養豚場の臭気対策結果>>
名称
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臭気濃度
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脱臭効率
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消臭剤使用前
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コンポスト排気
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23000
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敷地境界線
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300
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消臭剤使用後
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コンポスト排気
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3000
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86.9%
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敷地境界線
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30
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90.0%
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※臭気判定士による三点比較式臭袋法で算出
コンポスト内への消臭剤スプレー状態。超微粒子で噴霧されたマイクロゲルが見事に臭気を捕まえております。
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設置後はコンポスト付近の臭気がガクンと減りました。それだけの脱臭効果が発揮されているのですね。
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日本の食糧自給率は下がる一方です。その中で、カルモアは臭気対策を低コストで提供することで、狭い国土の中でどうしても存在する臭気苦情を解消し、多くの人が笑顔で生活できる環境を提供し続けます。
マイクロゲルもおかげさまでたくさんの人に使っていただき、製造コストを非常に下げられるようになりました。
その恩恵をこういった個人事業の方々に繁栄できれば企業としてこんなに幸せなことはないのではないでしょうか。
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