自動車工場 塗装ラインの臭気対策
事例のポイント
- 臭気質/臭気成分:有機溶剤臭(塗装工程の排気臭)
- 排気風量が大きく、脱臭装置導入コストが膨大になってしまう
- 工場周辺で苦情が発生しており、解決しなければならない
- 排出口や臭気漏洩箇所が多数あり、どこから臭気対策を行ったら良いかわからない
- 工程によって臭気強度が変動する(色換え時にシンナー臭が激しい)
TIPS:自動車工場 塗装ライン
自動車工場の排気で、最も苦情になりやすいのが吹きつけ塗装ラインから排出される臭気。
しかし一般的に排気風量が大きく、全てを対策するには多大な費用がかかってしまうため、適切な脱臭装置を選定出来ないというケースが多く見られます。
この某自動車工場でも、塗装ラインの排気で苦情が発生。
しかし工場内には塗装排気ラインが数十箇所。これだけの臭気発生を対策するにはどうしたらよいのか、カルモアへ対策の相談を頂きました。
事例の流れ
第1ステップ:臭気対策アセスメント
排気口が多いため、まずは臭気対策アセスメントを実施。
対策を行う排気口の臭気レベルを順位付け、また排気される臭気をどれだけ低減できれば工場周囲への臭気拡散エリアを小さくできるのかを調査。その結果、周辺への影響度が高い上位10ラインへの対策を提案致しました。
第2ステップ:脱臭装置の導入
対策をする排気口を絞り込んだとは言え、対策を行うのは10ライン。同時に対策を行うために今回は消臭剤マイクロゲルスプレーシステムを提案しました。
このスプレーシステムは、ユニット1つで複数の対象ラインに対応することができるため、イニシャルコストも他の脱臭装置より安価に抑えることが可能です。また塗装の色換え時でシンナーを使用した際に最も臭気が強くなるため、「色換え時」、「通常の塗装時」、「停止時」とそれぞれの状況に合わせて噴霧するノズル数を3段階で制御し、ランニングコストを抑えることにも成功。
高いコストメリットが得られるということと、これまでのマイクロゲルの実績から十分な脱臭効果が期待できるということが認められ、装置の導入が決定しました。
このお客様に限らず、吹き付け塗装の有機溶剤臭対策に消臭剤マイクロゲルスプレーシステムが採用されるケースは非常に多いです。
第3ステップ:装置導入後、さらにスプレー噴霧ラインの増設
装置導入後、十分な脱臭効果を確認出来たため、新設塗装排気7ラインにも増設が決定。コスト及び脱臭効果の両面において、お客様に大変満足して頂いています。
使用型番:消臭剤マイクロゲルS-VE
この自動車工場では、塗装臭、有機溶剤臭の対策としてマイクロゲルS-VEを使用しています。